Slide PLAYERS

松本慎二

松本慎二

Strings

Comment

「ロトとの出会い」

中学生で初めてエレキベースと出会ってからもう50年近く経った。
最初はチューニングも知らず、ギター用の調子笛で必死にチューニングしてたんだけどオクターブが違いすぎて合わないわなぁ~
へんてこな形(プレべとモズライトの中間!)勿論弦はナイロン弦。
もこもこなサウンドだったけど「お~ベースの音!」と興奮したな。
金持ちの友達が国産のバイオリンベースを買って、早速見に行って黒のナイロン弦が張ってあって、お~っとテンションが上がり、そのベースを借りて良くスタジオでPurple弾いたり…
アンプも30Wだったしベースもコンコンした音しか出ないし…でも楽しかった。
高校生になり先輩の国産のプレべを弾かせて貰い、こんなに弾きやすいベースって有るんか–とショックを受け、その後先輩がなんとフェンダーのJAZZを購入。
頼み込んでその国産のプレべを分割払いで譲りうけるのに成功!
学校なんて行ってる場合じゃない。早速バンド活動に精を出す日々。
その頃、いつも行っていた楽器屋さんに海外のパーツが入り始め、シェクターやダンカンやバダスやWhirlwindっていうシールドや…
一気に波が寄せてきた感、満載のさなか、ロトサウンドと出会うのです。
社長に断って早速中身を見たら、つるつるの弦じゃないじゃりじゃりの弦じゃ!
こりゃ言わずもがな、音はじゃりじゃりだろーと早速購入を検討(なんてったって高かった!)。焼肉屋のバイトに精を出し、遂に購入。
ロトのラウンドワウンドを装着したプレベでいざアンプIN!!
その頃はスタジオのアンプもSUNNの60Wになっている。
音を出した瞬間、出たーっ!今まで聴いていたレコードの音じゃ~~。
じゃりじゃりしてて、ギンというテンションの有る音。
音程がしっかりと出て、しかも音が延びる延びるーーーー。
急にベースが上手くなった。
正にジョンエントウィッスルじゃないですか!!

ラウンドワウンドとの出会いはロトサウンドとの出会いだったのです。
未だにあの興奮は忘れない。
勿論その後も50年後の今も、バンド活動に更に精を出す日々。

Profile

北海道小樽出身。1989年2月CBSソニーより“NIGHT HAWKS”でデビュー。
現在、難波弘之、そうる透とともにセンス・オブ・ワンダーのベーシストとして活動中。
2002年から加納秀人率いる“外道”加入。
2014年からBOWWOW G2で活働。
Queenのリスペクトバンド「FREEN」でも活動中。
2014年から斉藤光浩バンドの活動に従事。
2015年、田中一郎バンド、かたわら、スタジオセッション・ライヴセッション・アーティストプロデュースに精力的に活動。
その他数々のレコーディング・ライブセッションをこなしながら、1998年よりESPミュージカルアカデミーで講師、教務の仕事に従事。

Sense of Wonder

外道

BOWWOW G2